OpenMPIのインストール
Open MPIは、高性能計算 (high performance computing, HPC) 向けに設計された、Message Passing Interface (MPI) のオープンソースソフトウェアで、世界中のスパコンなどで使われています。Open MPIの特徴は、下記のような特徴を持ちます:
- 高性能: 大規模クラスタ環境での利用を想定し、低遅延・高速な通信を実現するよう最適化されています。
- 柔軟性: 共有メモリ、InfiniBand、RoCEなどの様々なネットワーク技術をサポートし、ユーザーの環境に合わせて最適な通信方式を選択できます。また、OSに依存せず使えるという特徴があります
- 拡張性: 数千ノードを超える大規模クラスタ環境でも効率的に動作するように設計されています。
- 頑健性: ノード障害発生時の自動的なジョブリカバリ機能などを提供し、システムの安定稼働を支援します。
- 動的プロセス管理: 実行中にプロセスを追加・削除する機能を提供し、柔軟なジョブ実行を可能にします。
- 豊富なツール: デバッグツール、パフォーマンス分析ツール、MPIアプリケーション開発支援ツールなど、開発・運用を支援する様々なツールが提供されています。
このように現在に至るまで多くの科学者・有志によって開発された Open MPI は、大規模科学計算におけるデファクトスタンダードとして利用されております。具体的には、 - 流体シミュレーション - 金融シミュレーション - 気象予測 - ゲノム解析 - AIの学習
など様々な分野で利用されています。そのため、大規模な計算処理を必要とするアプリケーションを高速化するために、Open MPIは不可欠なツールとなっています。
本記事では、そんな重要なツールであるOpen MPIのインストール方法について解説します
インストール方法
Open MPIは - https://download.open-mpi.org/release/open-mpi
で配布されております。基本的には、これをビルドすることでMPIをインストールすることになります。
wget https://download.open-mpi.org/release/open-mpi/v5.0/openmpi-5.0.3.tar.gz
tar -xvzf openmpi-5.0.3.tar.gz
cd openmpi-5.0.3
# ライブラリをどこに置きたいかを prefix で指定する
sudo ./configure --prefix=/usr/local
sudo make
sudo make install